【羽村市】羽村の歴史と信仰が息づく古刹 宗禅寺

羽村市教育委員会が設置した史跡説明板によると、医王山宗禅寺は、五日市町の広徳寺を本寺とする臨済宗建長寺派のお寺です。川崎村(現在の羽村市川崎)には寛正年間(1460~65)から薬師堂がありましたが、元和元年(1615)に村民によって宗禅寺が建立されました。開山は玉岫和尚です。お寺はもと堂坂下にありましたが、洪水や玉川上水工事のため、元禄8年(1695)に現在の地へ移転しました。現在の本堂はその当時のものです。2025年5月 医王山崇禅寺山門境内には、市指定有形文化財の薬師堂や、天神様などをまつる三社堂、悪病退散地蔵、庚申塚、経塚、芭蕉句碑などがあります。境内東墓地には、明治時代の羽村の教育に貢献した郷田直清先生の墓があります。2025年5月 医王山崇禅寺本堂 羽村市指定有形文化財である薬師如来を祀っている宗禅寺薬師堂は、「一本木堂」とも呼ばれ、天正11年(1583年)の多摩川大洪水で流れてきた一本の流木から造立されたと伝わります。江戸時代後期の地誌「新編武蔵風土記稿」には、川崎村の中央にあったと記されています。堂内の仏壇には、昭和29年(1954年)に地元の彫刻家、島田改助氏が作った薬師像が安置されています。建築技術や仏堂形態から、羽村市内では比較的古い時期の建造物と推定されており、もとは奥多摩街道と堂坂の交差点付近にありましたが、昭和28年(1953年)に現在地へ移築されました。2025年5月 医王山崇禅寺薬師堂 宗禅寺境内にある三社堂は、大弁財尊天、北野大神、三峰大権現を祀る祠です。多くの絵馬が奉納され、学問や財福、諸願成就の信仰を集めています。2025年5月 医王山崇禅寺三社堂 宗禅寺は、その歴史的建造物と、地域の人々の暮らしに根ざした信仰が今も息づく、羽村市を代表する文化財の一つです。静かな境内を散策し、悠久の歴史と人々の祈りに触れてみてはいかがでしょうか。医王山宗禅寺はこちら↓

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