【青梅市】青梅に息づく、豪商の記憶。旧稲葉家住宅で、タイムスリップ体験を。
青梅駅からほど近い場所に、ひっそりと佇む歴史ある建物、「旧稲葉家住宅」があります。東京都の有形民俗文化財にも指定されており、江戸時代の青梅宿の繁栄を今に伝える貴重な場所として知られています。「旧稲葉家住宅」は、まさにその名の通り、かつて青梅に暮らした「稲葉家」という旧家の邸宅でした。江戸時代、青梅は五街道の一つ、青梅街道の宿場町として大変賑わいをみせていました。そんな青梅宿で、稲葉家は材木商や、青梅で織られていた地元の特産品「青梅縞」の仲買問屋を営み、さらには町の行政を担う「町年寄」まで務めていました。当時の青梅において、まさしく指折りの大金持ちであり、町の中心を担う存在だったのです!住宅の中に入ると、彼らが営んだ商売や、日々の暮らしぶりが手に取るように感じられます。広々とした店の間、帳場が設けられていたであろう場所など、それぞれの空間が稲葉家の豊かな歴史を今に伝えています。
旧稲葉家住宅は、昭和56年(1981年)に東京都の有形民俗文化財に指定されました。これは、この場所が歴史的・文化的に非常に価値あるものとして、その存在が認められた証です。JR青梅駅から徒歩約10分と、アクセスしやすい立地も魅力です。歴史愛好家はもちろん、ぶらり散策の途中に、江戸時代の趣を感じるのも良いでしょう。まるで時間旅行をしているかのような体験が待つ旧稲葉家住宅です。ぜひこの機会に訪れて、稲葉家の歩んだ歴史と、在りし日の青梅宿の賑わいに思いを馳せてみませんか。
敷地に足を踏み入れると、まず目に入るのが「店蔵(みせぐら)」と呼ばれる大きな母屋です。実はこれ、江戸時代後期(18世紀後半)に建てられた、とっても歴史のある建物なんですよ。火災から貴重な品々を守るために頑丈な土蔵造りになっていて、当時の稲葉家がいかに栄えていたかを示す、まさに「生きた証」と言えるでしょう。
時を超え、江戸の息吹を肌で感じる場所。旧稲葉家住宅はこちら↓