【羽村市】「既知との遭遇」日常から生まれる、唯一無二の必然。アール・ブリュット巡回展「ブリコラージュ」

この展覧会は、国内外でいま熱い注目を集める6名の「アール・ブリュット」の作家たちを、都内3会場を巡って紹介しています。ふとした日常の品や、役目を終えて捨てられたもの。そんな「身近にあるもの」を即興で組み合わせ、全く別の何かへと生まれ変わらせる手法を「ブリコラージュ」と呼びます。作家たちの手によって、見慣れたはずのものが思いもよらない姿へと変貌を遂げる。そこには、一人ひとりが歩んできた人生の足跡が色濃く刻まれています。 作品と出会い、あなたが「知っているはずの何か」と再び巡り合う時、そこには作り手の唯一無二の「生きる術(すべ)」が見えてくるはずです。まだ見たことのない、けれどどこか懐かしい。そんな「既知との遭遇」を、ぜひ会場で体感してみませんか?

開催会場の案内
第1会場「東京都渋谷公園通りギャラリー」
※この展示会は2025年9月27日から12月21日での開催にて終了しております。
第2会場「プリモホールゆとろぎ」
2026年1月15日から1月25日の10:00から17:00にて開催中です。(休館日は除く)
第3会場「板橋区立成増アートギャラリー」
2026年1月31日から2月9日に開催予定です。

音声ガイド ナビゲーター は俳優の「瀬戸康史」さん
福岡県嘉麻市出身の俳優。2005年のデビュー以来、文化庁芸術祭演劇部門新人賞やヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞するなど実力派として活躍し、近年も話題のドラマや映画に多数出演しています。また、デジタルアートを活かした地元との地方創生活動や、アニエスベーとのコラボスタンプ制作など、多彩なアーティストとしての才能も注目を集めています。

2026年1月 既知との遭遇 会場 main

納田 裕加(1966年〜)
川口太陽の家・工房集に所属する納田裕加は、廃棄される糸や布の端切れを拾い集め、「のうだま」と呼ぶオブジェを制作しています。糸を巻き固めて生まれる繭や人型のフォルムは、植物のような生命感と、ぎっしり積層した塊としての存在感を放ちます。

2026年1月 既知との遭遇 納田裕加 1

夜な夜な自室で素材と対話しながら生み出される「愉快なモンスター」たちは、不気味さとかわいらしさが同居する不思議な魅力を湛えています。

2026年1月 既知との遭遇 納田裕加 2 嶋 暎子(1943年〜)
50代での引退を機に、独学で始めた切り絵やコラージュの創作に専念。版下制作で培った技術を活かし、夜遅くに家事の合間を縫って制作を続けています。毎日届くチラシから日用品などのモチーフを切り抜き、それらを色彩として再構成した、高密度な作品が特徴です。

2026年1月 既知との遭遇 嶋暎子 1

切り抜きに余白を残すことで手描きのような立体感と質感を生み出し、モチーフの縮尺を奔放に組み合わせることで、ユーモアに満ちた詩的世界を構築しています。架空の都市を描いた大型連作は、作者の心情を映し出すと同時に、現実と地続きの「もう一つの世界」を物語る、作家の生きる世界そのものです。

2026年1月 既知との遭遇 嶋暎子 2

武田 拓(1988年〜)
山形市の福祉施設「わたしの会社」に所属する武田は、廃棄割り箸の再利用作業から独自の表現を見出しました。牛乳パックの容量を超えて箸を挿し続けたことをきっかけに、現在はスタッフの支援を受けながら、最大2メートルを超える巨大な造形物を制作。ボンド等で補強しつつも、ほぼ箸のみで構成される圧巻の作品群を生み出しています。

2026年1月 既知との遭遇 武田拓 1-1

武田による割り箸の造形作品は、全身を使って組み上げられた圧倒的な躍動感と、光へ伸びる植物のような野性味を放っています。その構造には、無秩序ななかに自然界の結晶にも似た法則性が潜んでおり、現在は制作を離れているものの、武田の飽くなき創造への意欲を感じさせます。

2026年1月 既知との遭遇 武田拓 3

鶴川 弘二(1973年〜)
2014 年より明石市にある生活介護事業所「すたじおぼっち」に所属している。油性ペンの先を紙に当て続け、じわじわと染み込ませて描く大小の赤い点が特徴です。画面には赤い点だけでなく、数字や文字を変形させた独自の記号も密集しています。そこには、チラシやテレビ、母の言葉など、作者が日常的に触れる情報や心のつぶやきが、独自の図柄として描き出されています。

2026年1月 既知との遭遇 鶴川弘二 1

制作に使用するペンをビニールとセロハンテープで幾重にも巻いたオブジェも手掛けており、層を成す半透明のテープの中には、ペンと共に静謐な時間が封じ込められているかのようです。

2026年1月 既知との遭遇 鶴川弘二 3

展示会場
明るく開放的な会場には、作家たちの情熱が凝縮された色鮮やかな作品が並んでいます。木のぬくもりを感じる床には、作品の世界観を案内するかのようにポップなラインや図形が描かれ、訪れる人を創造の迷路へと誘います。そこに並ぶのは型にはまらない自由なエネルギーを放つ表現ばかり。一つひとつの作品と対峙するたびに、作り手の息遣いや、日常を芸術へと変える魔法を間近で感じられるような、温かくも刺激的な空間が広がっています。

2026年1月 既知との遭遇 会場 kaijou3

アール・ブリュット2025巡回展「既知との遭遇 」が展示されているプリモホールゆとろぎはこちら↓

取材にご協力いただきありがとうございました。

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