【羽村市】秋の多摩散策へ! 紅葉見頃の「まいまいず井戸」 羽村駅近で歴史と静寂を楽しむ
東京都指定史跡に指定されている「まいまいず井戸」の名称は はカタツムリ(蝸牛)の方言「まいまいず」が由来です。井戸に向かって螺旋状(らせん状)に下りる通路の形が、カタツムリの殻に似ていることから名付けられました。

垂直に深く掘る井戸掘り技術がまだ未発達だった時代に、 水を求めて掘られた井戸と考えられています。地表からすり鉢状に掘り窪められており、その底には垂直な井戸があります。井戸の形状や出土品(板碑など)から、鎌倉時代に作られたと推定されます。五ノ神社と一体化しており、村落の中心として人々に活用されてきました。
地表面における直径は約16メートル、底面の垂直井戸の深さは約4メートルです。江戸時代には数回の修復が行われ、当時の様子を記録した文書も現存しています。
昭和39年の町営水道開通に伴い、井戸としての使用は停止され、平成8年(1996年)には、地表面から約2メートル下まで復元整備が実施されました。

取材した2025年11月24日時点では、 隣接する五ノ神社境内のイチョウは紅葉の見頃を迎えていました。
まいまいず井戸周辺は、羽村駅東口に近接しており、大規模な紅葉名所というよりも、神社境内の落ち着いた秋の景観を楽しむ場所として位置付けられます。

まいまいず井戸への訪問は、11月中旬から下旬頃が最適です。この時期は、近隣の観光スポットと合わせて、多摩地域の秋の散策を満喫いただけます。

東京都指定史跡に指定されている「まいまいず井戸」はこちら↓





