【瑞穂町】懐かしのめんこ大集合!瑞穂町郷土資料館けやき館で、子供の日関連展示を開催中です。
瑞穂町郷土資料館では、子供の日関連展示として、「めんこのれきし」に関する展示が行われています。鉛面子から泥面子、明治から平成の紙面子、そして軍人面子まで、様々な種類のめんこが展示されており、その変遷を辿ることができます。資料館の方にお聞きすると、この展示は2025年のゴールデンウィーク期間限定(5月6日まで)だそうです。常設展示エリア内に特別展示スペースが設けられており、館内の案内パネルには、具体的な場所として「古民家入口土間」「古民家床の間」「2階奥展望デッキ」が表示されています。

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
面子銭は江戸時代に現れた銭貨に似た玩具で、「穴一遊び」などで楽しまれ、現代のめんこの原型とされます。江戸末期から明治中期には鉛製の面子が都市部で流行しましたが、有毒性から明治政府により使用が制限され姿を消しました。その後、鉛に代わる安全な素材として鋳物製のぶち面子が登場しました。これらは、子供たちの遊びの変遷と、時代による素材の変化を示すものです。(「穴一遊び」とは、地面に小銭や貨幣が入る程度の穴を掘り、離れた位置から参加者が交互に銭を投げ入れて競う、江戸時代後期頃に流行した賭博を真似た遊びのことです。)

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
泥面子は、粘土を型どりして素焼きにした面子で、江戸の終わり頃に広く普及しました。「面型」とも呼ばれ、小さな面を意味する「めんこ」の語源になったとみられています。型さえあれば誰でも作れ、市販品だけでなく自作のものも多く存在しました。「穴一あそび」の他に様々な遊び方があり、豊作を祈る風習も見られました。可愛らしい面子もあり、現在でも民芸品として存続している例もあるようです。

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
ガラス面子は、多様な色と模様を持ち、光を反射して美しい輝きを放ちます。江戸時代の面子銭や鉛面子のように重みがあり、遊戯用だけでなく観賞用としての価値もあります。様々な色や模様は、当時のガラス工芸や流行したデザインを反映しています。

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
未裁断の面子は、切り離し前の貴重な紙製面子です。野球選手の絵柄から、当時の子供たちのプロ野球への関心や、面子人気が伺えます。印刷技術やシートのデザイン、製造過程を知る上で貴重な資料になります。

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
江戸時代の面子銭や泥めんこから形を変え、明治時代以降には、このように紙製の面子が主流になりました。特に昭和の時代には、アニメや漫画のキャラクターが描かれたものが子供たちの間で大流行しました。

写真提供:瑞穂町郷土資料館けやき館
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