【瑞穂町】優しさに包まれる安らぎの空間。永野徹子の「ナガノワールド」を体験しよう。
「永野徹子 あそびの森展」が、瑞穂町郷土資料館 けやき館 2階展示ギャラリーで開催されています。開催期間は2025年7月19日から9月15日までで、開館時間は9:00から17:00です。入場料は無料で、作品の販売は行われていません。夏休み期間中での開催になりますので、ご家族で見学できる内容となっています。2階展示ギャラリーの開催となります。誰にでも描けそうな絵ですが、統一感があり優しさに包まれるような安らぎの空間となっています。
説明員の方によると、永野徹子さんは、切り絵やイラスト、立体作品、陶芸、コラージュなど、多岐にわたるジャンルで作品を制作するアーティストです。彼女の作品は、動物や鳥、自然などをモチーフにした、優しく温かみのある、時に哀愁を感じさせる独特のタッチが特徴です。「あそびの森展」は、彼女の代表的なテーマの一つであり、森の中で動物たちが楽しそうに遊ぶ様子を描いた作品が多く展示されています。切り絵作品では、葉の一枚一枚や動物たちの毛並みなど、非常に細かい部分まで精巧に表現されているのが見どころのようです。
永野徹子さんは、伸びやかな描線と豊かな色彩で表現され、植物やユーモラスな生き物を通して、観る人に安らぎと活力を与えます。本展覧会では、永野さんが「楽しく遊ぶように」生み出した様々な作品が展示され、彼女の世界観「ナガノワールド」を堪能できます。特に、代表的な展示物の一つであるダンボールのかぶり物は、誰もが一度は作った経験のあるような懐かしさを感じる作品です。
「あそびの森」は、森の中で動物や鳥たちが生き生きと遊ぶ様子を描いた作品です。
細密な表現: 特に切り絵作品では、細部まで丁寧に作り込まれた高い技術が見られ、作品全体から永野徹子さん独自の温かみと愛着が感じられます。永野徹子さんの絵画作品は、豊かな色彩と独創的な発想で自然の生命力が表現されています。左側の「あたまと木」は、鮮やかな黄色を背景に、人の頭から力強く伸びる木と、多種多様な花々が描かれ、生命の循環や創造的なエネルギーを感じさせます。一方、右側の「どくだみ」は、どくだみ草の深い緑の葉と純白の小さな花が密集する中に、ひっそりと顔が覗く構図で、自然の奥深さや隠れた美しさを表現しています。これらの絵画は、永野徹子さんの代名詞とも言える、植物や自然、そしてそこに息づく生命をテーマにしています。この絵を観る人を温かくユーモラスな「あそびの森」の世界へと誘います。彼女独自の温かみのあるタッチと色彩感覚が際立つ作品です。
永野徹子さんのこけしは、伝統的なこけしのフォルムに、彼女独特のイラストレーションが施されているのが特徴です。それぞれのこけしに植物や鳥、魚などのモチーフがカラフルかつ緻密に描かれており、永野さんの「あそびの森」の世界観がこけしの上で表現されています。それぞれのこけしが異なる表情や模様を持ち、一つ一つが個性的なアート作品となっています。特に手前の大きめのこけしは、全身に豊かな自然のモチーフが描かれ、永野さんの作品でよく見られるユーモラスで温かい雰囲気が伝わってきます。
この展示ケースに並べられた作品は、土の温かみを感じさせる小さな陶芸作品です。動物や人、あるいは想像上の生き物のような形をしており、それぞれが個性的な表情やポーズをとっています。永野さんの作品の特徴である、ユーモラスでどこか物語を感じさせる世界観が、立体的な陶芸作品にも表れています。 これらの陶芸作品は、手びねりで作られているような温かい手仕事の痕跡があり、観る人に親しみを感じさせるでしょう。永野徹子さんの「あそびの森」の住人たちが、陶器という形で現れたかのような印象を受けます。
「永野徹子 あそびの森展」が開催されている瑞穂町郷土資料館けやき館はこちら↓
取材にご協力いただきありがとうございました。