【羽村市】日常がアートに!アール・ブリュット巡回展「既知との遭遇」第2会場、プリモホールゆとろぎで開幕へ
「既知との遭遇」と題した展示会は、独自の発想と表現方法により、近年国内で注目されている6名の作家のアール・ブリュットの作品を紹介する巡回展です。
第1会場「東京都渋谷公園通りギャラリー」
※この展示会は2025年9月27日に終了しております。
第2会場「プリモホールゆとろぎ」
2026年1月15日から1月25日の10:00から17:00に開催される予定です。(月曜日の休館日は除く)
第3会場「板橋区立成増アートギャラリー」
2026年1月31日から2月9日に開催予定です。
6名の作家たちのアートは、「ブリコラージュ」が生み出す、ありふれたものの思いがけない姿であり、彼らの人生の営為を色濃く残しています。この展示館は、既知のものと新しく出会い、唯一無二の営みとしての「生きる方法」に触れる機会となり、まだ見ぬ既知との遭遇を楽しむことができます。

アール・ブリュット2025巡回展に出展されている6名の作家の方々は、独創的なコラージュ作家の方々です。
井口直人(1971年〜)
コピー機に自身の顔とお気に入りの品を配置し、動きをつけた揺らぎのあるポートレート写真を撮影。施設来訪者との協働作品にも展開しています。
嶋 暎子(1943年〜)
独学で切り絵、貼り絵、コラージュを創作。広告チラシから生活モチーフを切り抜き、高密度に貼り合わせたコラージュ作品を制作しています。
舛次 崇(1974年〜2021年)
パステルを塗り重ねた厚みと動きのあるマチエールの絵が特徴。大胆な構図と配色で、ありふれた日用品の美しさを喚起させました。
武田 拓(1988年〜)
日常的に使われる割り箸を牛乳パックに詰める作業が発展し、うねりながら回帰する木の姿を思わせる、重力に反した有機的なエネルギーを持つ造形作品を制作しています。
鶴川弘二(1973年〜)
油性ペンをにじませた無数の赤い染み(点)を紙面に描き、その隙間に文字や数字、音、感情などを書き込む独自の表現を行っています。
納田裕加(1966年〜)
廃棄される糸や布の切れ端を拾い集め、巻き固めた「のうだま」と名付けたオブジェを制作。繭や人型を思わせるカラフルで生命感にあふれた作品です。

「ブリコラージュ」とは?
作品制作の根幹を成すのは、「身の回りにあるものを即興的に組み合わせて創造する「ブリコラージュ」という概念です。作家たちは、手元にある日用品や偶然入手したものを、本来の用途や役割から逸脱させ、転用・結合することで、新たな創造へと繋げています。
「ブリコラージュ」作家の表現方法
この展示では、複写機(コピー機)で刷られたポートレート写真や、パステルと濃彩な大判図といった作品をご覧いただけます。また、ペンのインクを染み込ませた、にじみやかすれの表現を伴う赤い丸の作品も展示されています。さらに、身体の動きや身体性がトレースされた作品も展示され、既知と未知の魅力を引き出しています。加えて、広告チラシなどを貼り付けた高密度なコラージュや、日常的に使用されては廃棄されるものを素材とした構造物も展示されます。

第1会場の「東京都渋谷公園通りギャラリー」では、以下の日程で関連イベントが開催されました。(注:これらの関連イベントは、2025年11月30日をもって全て終了しています。)
「スーパーピッチョーネ」によるスペシャルライブ
日時: 2025年11月1日(土) 16:00~17:00
ゲスト: SUPER PICCHONE(YONA WORLD、SFRN)
分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」とまわる鑑賞ツアー
日時: 2025年11月30日(日) 14:00~15:00 と 16:30~17:30
アーティストトーク
日時: 2025年11月1日(土) および 11月2日(日) いずれも 14:00~15:00
担当学芸員によるギャラリートーク
日時: 2025年9月27日(土) 14:00~15:00

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