【羽村市】昭和の記憶をひな人形と共に。羽村市郷土博物館で「ひな人形展」が開催中!

東京都

春の足音が聞こえ始めるこの季節、羽村市郷土博物館では特別企画展「ひな人形から見る昭和百年史」と題した「ひな人形展」が開催されています。令和8年2月7日から3月8日までの期間、昭和という激動の時代をひな人形という視点から見つめ直す、非常に興味深い展示内容となっています。

今回の展示では、きらびやかなお雛様を鑑賞するだけでなく、当時の生活風景や文化の移り変わりを記録した写真資料も併せて公開されています。時代ごとに変化してきた人形たちの表情や装束を通して、かつての暮らしに思いを馳せる、知的で心温まるひとときをお過ごしいただけます。

2026年3月 ひな人形展 hinaningyoutenn2

会場は羽村市郷土博物館で、開館時間は午前9時から午後5時までとなっております。併設されている旧下田家住宅については午後4時までの公開となりますので、お時間に余裕を持って足を運んでいただくのがおすすめです。

うれしいことに、こちらの企画展は入館無料でどなたでも気軽にお楽しみいただけます。毎週月曜日は休館日ですが、振替休日の場合は開館しています。公共交通機関をご利用の方は、コミュニティバス「はむらん」の羽村西コースに乗車し、最寄りの「郷土博物館」バス停で下車すると非常にスムーズです。

昭和という時代を歩んできた方々には懐かしく、若い世代には新鮮な発見があるはずです。ご家族やご友人と一緒に、時代を彩ったお雛様たちに会いに行ってみませんか。

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一歩足を踏み入れると、そこには外の喧騒を忘れさせるようなオリエンテーションホールが広がっています。左手の受付で静かに記帳を済ませ、先に進むと、そこには春の訪れを一足早く告げる『企画展 ひな人形展』のささやかな入り口が待っていました。昭和という長い歳月を歩んできたお雛様たちが、これから始まる物語のプロローグのように、優しく来訪者を迎え入れてくれます。

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オリエンテーションホールでは、高い天井まで届きそうな大きなガラス窓を背に、緋毛氈(ひもうせん)を纏った雛壇が、凛として並んでいます。窓越しに差し込む柔らかな早春の陽光は、お雛様たちの絹の装束を優しくなで、背後の木々の影をホールの床に淡く描き出しています。外の世界の自然と、室内の伝統美が溶け合うその空間は、まるでここだけ時間が穏やかに停滞しているかのようです。

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展示室では、年代別に当時のひな人形の飾り方を再現しています。これは、「昭和23年の段かざり」を再現した展示です。

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これは、「昭和30年の段かざり」を再現した展示です。この「御殿飾り」は、平安時代の内裏(皇居)を模したもので、現在主流の「段飾り」が普及する前、特に大正時代から昭和30年代にかけて、関西を中心とした西日本で非常に人気があったスタイルです。

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右側は昭和48年、左側は昭和55年の「段飾り」を再現しています。「段飾り」が主流となった時期で、どちらもお人形が豪華な装いを凝らしています。

2026年3月 ひな人形展 hinaningyou5

近年広く親しまれている「内裏びな」の飾りです。男雛と女雛のみを飾るスタイルですが、その装束は非常に豪華です。

2026年3月 ひな人形展 hinaningyou9

日本の伝統的なひな人形の配置は、中国の「天子南面(てんしなんめん)」という思想に由来しています。これは、北を背にして南を向く皇帝にとって、太陽が昇る東側(左手側)を上位とする「左上位」の考え方です。この伝統に基づき、古くから男びなは女びなから見て左(向かって右)に置かれてきました。しかし、現在の「関東びな」ではこの左右が逆転しているのが一般的です。その大きな理由は、昭和天皇の即位儀礼にあります。西洋の国際礼儀(プロトコール)にならい、天皇陛下が向かって左、皇后陛下が向かって右にお立ちになったことが基準となり、現代の一般的な飾り方として定着しました。

展示室では、年代別にひな人形の飾り方が再現されています。年代と飾り方をみながら、時代の流れを楽しむのもおすすめです。

2026年3月 ひな人形展 hinaningyou10

「ひな人形のお供え物」と言えば「あられ」と「菱餅」を思い浮かべますが、このお供物には、女の子の健やかな成長と幸せへの切実な願いが込められています。魔除けの力で災いから守る「桃の花」や、一対の殻が重なることから良縁を象徴する「蛤」などが代表的ですが、蛤が手に入りにくい地域では代わりにお餅(あんびん)を供える独自の風習もありました。こうした習わしの背景には、現代に比べて乳児死亡率が非常に高かった時代に、子供が無事に育つことを祈った切実な親心が反映されています。

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※取材協力ありがとうございました。

「ひな人形展」が開催されている羽村市郷土博物館はこちら↓

羽村市郷土博物館
住所
〒205-0012 東京都羽村市羽741
営業時間
午前9時から午後5時
定休日
月曜日(祝日の場合は開館)
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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