【羽村市】プリモホールゆとろぎで「美術・工芸展」が開幕!節目となる20回目は全5部門の芸術作品をリレー展示
羽村市文化協会が主催する「第20回羽村市 美術・工芸展」が、プリモホールゆとろぎ(展示室)にて開催されています。節目となる今回は、書道から写真まで全5期にわたり、市民の力作が会場を彩ります。新緑の美しい季節、地元の芸術文化に触れに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
・第1期 書道の部
令和8年5月12日(火)〜5月17日(日)
・第2期 絵画の部(油絵・水彩画・油彩画)
令和8年5月19日(火)〜5月24日(日)
・第3期 絵画の部(日本画・水墨画・水彩画)
令和8年5月26日(火)〜5月31日(日)
・第4期 陶芸の部
令和8年6月2日(火)〜6月7日(日)
・第5期 写真の部
令和8年6月9日(火)〜6月14日(日)
開催概要
・会場:プリモホールゆとろぎ 展示室
・時間:10:00〜16:30(入場無料)
・主催:羽村市文化協会(後援:羽村市教育委員会)
※各期の初日は13:00から、最終日は16:00までとなります。

会場を訪問した令和8年5月15日は「第1期 書道の部」が開催されており、個性豊かな書道作品が並んでいます。展示会場で配布されている出展目録には、羽村市書道連盟に所属している37名の方々の作品が紹介されています。

会場入口を入って直ぐ右側の展示エリアでは、力強い運筆で表現された書が展示されています。遠藤美代氏の「迎春花…」、山本恵利子氏の「蔵王」は重厚な墨使いで描き出しています。丸山りく氏の「天馬翔く」は躍動感に溢れ、山本宏美氏は「山青幽鳥啼…」を繊細な行書でまとめています。黒澤勝子氏の「壁」や関口よし子氏の「想」など、一文字に魂を込めた作品もあり、伝統と感性が融合した見応えある展示です。

こちらの展示エリアでは、文字の造形美と墨の濃淡が際立つ多彩な作品が並びます。
濱中由美氏の「無心」は、太く潤いのある筆致で圧倒的な存在感を放ち、対照的に山野井トシ子氏の「大螢ゆらり…」は一茶の句を優美なかなの曲線で表現しています。
中野英子氏の「七転八起…」は流れるように優しく、久保田秀雪氏による「瑞厳」は端正で力強く、指田健次氏の「凌風」や山下桂一氏の「由茶老處…」は、伝統的な書法の中に独自の風格を漂わせています。堀口幸三郎氏の「逢えてうれしい…」と宮崎市枝氏の「原点回帰」は 一見すると抽象的な造形のようにも見える独特の筆致が特徴です。
足立道代氏による古代文字をベースにした独創的な作品は、上から順に読み解くと「 非子止之点」目録には「点火 あのときあのひとのとがかのときあのひととが…」と題されています。
それぞれの書家が古典の精神を重んじつつ、現代的な感性で墨の芸術を追求している様子が伝わってきます。

こちらの展示エリアは、代表作品が展示されているようです。力強い楷書から繊細なかな書まで、バリエーション豊かな作品が揃っています。
一番右側の整然とした美しい楷書は高橋彩江氏の「君諱全字景完…」で、古典への深い造詣が感じられます。その隣、大胆な筆致の「礎」は白川タイ子氏、その下の「最後…」は中村青秀氏の作品です。中央で一際目を引く「瑞気満堂」は高橋秀湖氏によるもので、堂々とした風格があります。
その左隣、躍動感あふれる「大螢ゆらり…」は田村好氏、さらに左の「春光を…」は木住野栄氏の作品です。高山観舟氏の「いそがしく蛙は…」は、細く繊細ながらも、迷いのない筆致で書かれた行間からは、静かな雨音と蛙の声だけが響く日本の初夏の情景が浮かんでくるようです。
左側には、井上とく子氏の「さくら花の…」や、宮川圭子氏の「落花流水」など、情感豊かな作品が並び、書道が持つ多様な表現力を一度に楽しめる構成になっています。
これだけ多くの作品を丁寧に見ていると、それぞれの書家の息遣いまで伝わってくるようです。

こちらの展示エリアは、重厚な墨の響きと繊細な情景が共鳴するような構成になっています。
右端のスクエア型の額に収められた「極」は村上千代氏の作品で、墨の滲みを活かした深い味わいがあります。その下の「帰去来兮…」は、須崎和代氏による端正な行書作品です。
中央からやや右寄り、海を思わせるダイナミックな筆致の「深海魚」は田口説子氏、その左の「無心」は中村次子氏によるもので、力強い渇筆(かすれ)が文字に生命力を与えています。
さらに左へ進むと、佐々木双郷氏による「生涯懶立身…」が、背筋が伸びるような凛とした佇まいで並びます。そして一番左は、足立道代氏の「点火」は詩的な世界観が独創的な字形で表現されています。
どの作品も、紙の上に落とされた墨のひとしずくから、書家の情熱が静かに伝わってくる名品ばかりです。これほど見応えのある展示だと、つい足を止めて見入ってしまいます。

プリモホールゆとろぎで「美術・工芸展」が開催中です。書道、絵画、陶芸、写真と、週替わりで市民の多彩な力作が会場を彩ります。
新緑のお出かけがてら、心豊かな芸術の秋ならぬ初夏を楽しみませんか?
※取材にご協力いただき、ありがとうございました。
東京都羽村市文化協会主催の「第20回羽村市 美術・工芸展」が開催されているプリモホールゆとろぎはこちら↓






