【瑞穂町】瑞穂町郷土資料館「けやき館」にて、久保田鷹光写真展『亜熱帯 琉球諸島の自然』が開催中!5月24日には特別講演会も

東京都

東京都瑞穂町にある「瑞穂町郷土資料館 けやき館」で、令和8年4月1日から5月31日まで、森林インストラクターで植物写真歴50年の久保田鷹光氏による写真展『亜熱帯 琉球諸島の自然 ~マングローブと生き物たち~』を開催しています。

本展では、久保田氏が琉球諸島の島々を訪れ、マングローブを中心に亜熱帯特有の自然を観察・撮影した写真約30点を展示。美しい風景や貴重な動植物の姿を通して、現地の自然や文化、人々の温かさに触れられる見応えのある内容となっています。

また、5月24日(日)には、同館多目的室にて久保田氏本人を講師に迎えた「自然に関する講演会」も開催されます。こちらは参加無料(定員100名・先着順)で、4月25日より事前の申し込み受付が開始されます。

写真展は5月31日(日)まで開催中。新緑の季節、瑞穂町で南国の豊かな自然の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

開催概要・詳細

1. 久保田鷹光 写真展
瑞穂町郷土資料館けやき館で、令和8年4月1日(水)から5月31日(日)まで、琉球諸島の自然をテーマにした写真展を開催します。開館時間は9:00~17:00で、入場料は無料です。展示内容は、マングローブやサガリバナ、オオゴマダラなど、琉球諸島の動植物や風景写真約30点です。

2. 第267回 けやき館温故知新の会「自然に関する講演会」
令和8年5月24日(日)13:30~15:00(開場13:00)に、けやき館多目的室にて、森林インストラクターの久保田鷹光氏による無料の講演会を開催します。定員は100名で、予約制・先着順です。お申込みは4月25日(土)10:00より、ご来館またはお電話にて受付いたします。

2026年5月 亜熱帯
琉球諸島の自然 1

久保田氏が2008年から2014年にかけて撮影した約30点の写真展は、鹿児島県のトカラ列島から沖縄県の先島諸島、大東諸島まで南北約1,200kmに及ぶ琉球諸島の亜熱帯性降雨林の自然環境と、そこに生息する特異で希少な動植物を捉えています。多摩地域とは異なる亜熱帯の生命の息吹を感じ取れる展示です。

2026年5月 亜熱帯
琉球諸島の自然 2

潮の満ち引きで表情を変えるマングローブ林の写真が展示の中心です。満潮時は青い海に浮かぶ緑豊かな木々、干潮時は広大な干潟に根を張るマングローブの力強い姿が捉えられています。

厳しい環境を生き抜く「4つの固有種」のリアルな姿

この展示コーナーでは、マングローブを構成する代表的な植物たちが、それぞれの個性にスポットを当てて紹介されています。
写真の横には、「潮の満ち引きと植物の分布」の関係を示す手書き風のイラストパネルや一覧表が添えられています。オヒルギやマヤプシキなど、多摩地域では珍しい植物の「根の知恵」を、美しい写真とともに観察できるコーナーです。

オヒルギ(ヒルギ科)
泥深い干潟にしっかりと根を下ろすため、膝状根を四方に伸ばしている様子が、カメラに収められています。
ヤエヤマヒルギ(ヒルギ科)
幹の低い位置から湾曲した根を地面に伸ばし、まるでタコの足のように不安定な泥地で体を支えているのが特徴です。
メヒルギ(ヒルギ科)
他のヒルギ類より小ぶりで親しみやすい樹形ですが、過酷な汽水域に適応して生きる健気な姿が印象的です。
マヤプシキ(ハマザクロ科/別名:ハマザクロ)
泥の中から無数の細い根(呼吸根)が垂直に突き出す、幻想的な光景が写し出され、見る人の目を奪います。

2026年5月 亜熱帯
琉球諸島の自然 3

亜熱帯の多様な植物

こちらの展示コーナーでは、南国ならではの鮮やかな花々や、過酷な環境を生き抜くために独自の進化を遂げた、琉球諸島を代表する貴重な植物たちの姿を間近に見ることができます。マングローブ林のダイナミックな風景だけでなく、夜にしか咲かないサガリバナや、幹に直接実がなるギランイヌビワなど、南国の自然が持つ『不思議な造形美』に驚かされる展示コーナーです。

夜空を彩る幻の花から、海岸線に咲く大輪まで

サガリバナの花
サガリバナは、夏の夜にだけ幻想的な花を咲かせ、朝には散ってしまうことから「幻の花」と呼ばれています。夜の闇に優美なピンク色の房を垂らした姿は、息をのむほど美しい瞬間です。
ハイビスカス(アカバナー)の花(下地島)
青い海と空を背景に、緑の海岸線に咲く鮮やかな赤のハイビスカス。南国のコントラストが美しい大自然を映し出しています。
テッポウユリの花(与那国島)
テッポウユリは、断崖絶壁の斜面に力強く自生し、白い大輪の花を咲かせます。過酷な環境でたくましく生きる姿は、純白の気高さを象徴しています。

巨木の知恵と、ユニークな繁殖の仕組み

サキシマスオウノキの板根(仲間川)
西表島の仲間川流域などで見られる巨木。湿地で巨体を支えるために、巨大な「板根(ばんこん)」がカーテンのように平たく発達している様子をカメラに収めました。
胎生種子(ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ)
マングローブ特有の「胎生種子」の仕組みを、3種類の生態写真で比較しています。親木からぶら下がった種子が、ある程度育ってから泥に突き刺さる様子が捉えられています。

奇妙で美しい、足元の小さな命たち

リュウキュウツチトリモチの花
多摩地域では見られない、亜熱帯の深い森に生息する赤く丸い寄生植物。まるでキノコや小さなタケノコのように林床から顔を出します。
クワズイモの花
大きな里芋のような葉の陰で、白い仏炎苞に包まれた花を咲かせています。傘のような葉と花の対比が特徴的です。
ギランイヌビワの果実
熱帯・亜熱帯地域に生息するこの樹木は、幹から直接、イチジク状果を大量に実らせる「幹生果」という生態を分かりやすく示しています。

2026年5月 亜熱帯 琉球諸島の自然 4

著書紹介セクション

展示会場では、写真展の解説や5月24日の講演会で登壇する久保田鷹光氏の著書も展示され、彼のフィールドワークの軌跡をたどれます。久保田氏の著書『石垣島・西表島を歩く』と『琉球諸島 マングローブと生き物探しの旅』の2冊も展示されており、森林インストラクターとしての深い知識と12の島々を巡った旅の背景が感じられます。5月24日の講演会を前に、彼の執筆の世界観を味わえる貴重な著書の紹介コーナーです。

『石垣島・西表島を歩く:八重山諸島旅日記』(碧天舎)
森林インストラクターである久保田氏が、八重山諸島の中心である石垣島や、広大なマングローブ林が広がる西表島を実際に歩き、自らの足と目で記録した旅日記です。現地の豊かな自然、そして旅の中で出会った風景や文化が、一人の観察者の温かい視点から生き生きと描かれています。
『琉球諸島 マングローブと生き物探しの旅』(ブックコム)
西表島、小浜島、石垣島、与那国島、宮古島、沖縄本島、南大東島、奄美大島など、琉球諸島の島々を広範囲にわたって巡り、マングローブの生態系とそこに息づく生き物たちを追いかけた一冊です。表紙にはアカショウビンやオオゴマダラ、リュウキュウツチトリモチといった美しい動植物の写真が散りばめられており、まさに今回の写真展のベースとも言える、久保田氏の情熱が凝縮された探訪記となっています。

2026年5月 亜熱帯
琉球諸島の自然 7

※取材にご協力いただき、ありがとうございました。

久保田鷹光氏による写真展『亜熱帯 琉球諸島の自然 ~マングローブと生き物たち~』が開催されている瑞穂町郷土資料館 けやき館はこちら↓

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