【羽村市】現代アートが全館を彩る「25thアートinはむら展」プリモホールゆとろぎで開催中!7月5日(日)まで、お見逃しなく!
2026年6月23日(火曜日)から7月5日(日曜日)まで、25th アートinはむら展が開催されています。展示会場の案内ポスターによると、2001年に羽村市郷土博物館で「第1回 野外アート in はむら展」としてスタートしました。当時は、TACネットワークと羽村市の市民グループ「アート YOU 遊」との協働事業として開催されました。その後、市民とアーティストとの協働活動の蓄積を経て、2006年の羽村市生涯学習施設「 プリモホールゆとろぎ」の開館を機に、第6回からは会場を「 プリモホールゆとろぎ」へと移しました。現在は展示室、屋上、地階などの全館に作品が展示されるようになり、訪れる人々が身近にアートに親しめる空間となっています。

『25thアートinはむら展』の展示作品
出展作品数は全69点です。作品は会場内の複数のフロアおよびエリアに分かれて立体的に配置されています。
【地下および1階エリア】
地下や1階のレセプションルーム付近、およびスロープの周辺に1番から15番までの作品が並んでいます。また、1階中央の「1階ギャラリー」内には16番や17番などの作品が配置されています。
【1階ギャラリー・テラスエリア】
1階ギャラリーを囲むように配置された通路や外周部分には、18番から34番までの作品が割り振られており、回遊しながら鑑賞できる構造になっています。
【2階・3階・屋上階エリア】
階段やスロープを上がった2階フロアに35番から47番、さらに上の3階フロアに48番から65番までの作品が集中しています。最上階にあたる「屋上階」には、66番から 69番までの作品が配置されており、空間の広がりを活かしたダイナミックな展示構成が伺えます。

展示作品一覧(No.1〜No.35)

展示作品一覧(No.36〜No.69)
出展作品に見られる表現と素材の多様性
出展されている作品は、平面の絵画から立体造形、インスタレーションまで非常に幅広いジャンルの現代美術作品で構成されています。使用されている素材(メディウム)にもその多様性が顕著に現れています。
1. 伝統的な絵画・平面素材
キャンバスや和紙、木製パネルをベースに、アクリル絵具、油彩、墨、水彩、岩絵具、版画(木版、シルクスクリーン)などを用いた作品が多く見られます。また、色鉛筆やカラーペン、写真(インクジェットプリント)を表現媒体として選択している作家もいます。
2. 立体・彫刻・金属・ガラス素材
鉄、ブロンズ、アルミパイプなどの金属素材、鋳造ガラス、陶、セメント、石、針金といった硬質な素材を用いた立体作品が多数出品されています。
3. ミクストメディアと日常の既製品
「ミクストメディア」として複数の素材を組み合わせた作品が目立つほか、プラスチックの輪、ゴミになったぬいぐるみ、布、毛糸、フェルト、段ボール、さらには豆電球やLED、映像遅延システム、キネティックアート用のモーターやプロペラといったデジタル・動的な要素を取り入れた実験的なアプローチも見られます。
4. 自然物・有機的素材
剪定枝(松、モミジ、カツラ、梅、欅など)、朽ちた桜の剪定枝、ロープ、木、麻、綿など、自然由来の素材や植物そのものを作品の一部として、あるいは主たる構造体として使用している作品が複数あり、自然や生命、環境を意識させる展示内容となっています。
No.22「シロクマの想い」SANAさんの作品
色鉛筆とカラーペンで描かれたこの作品では、シロクマの周りにたくさんの花が咲いています。シロクマは一体どんな気持ちなのでしょうか?
画面全体に広がる鮮やかな青や黄色の花々の中心に、優しく穏やかな表情をした白いシロクマが立体感をもって描かれています。色鉛筆とカラーペンという身近な素材を巧みに使い、グラデーションや緻密な模様が美しく表現されている作品です。

No.22「シロクマの想い」作家名: SANAさん
No.8「Farewell」金森昭憲さんの作品など
右側の金森さん作品は、緑色のトレイの上にスープやご飯、いくつかの小鉢が並んだ「昼食」を真上から見下ろすような構図で描かれています。作家コメントにある通り、単なる食べ物の描写にとどまらず、日々の「食事」が持つ栄養摂取や健康維持といった機能的な側面から、美味しさや団欒がもたらす「幸福感」、そして過ぎ去った「昼食の記憶」という抽象的なテーマまでを、鮮やかな色彩と大胆なフォルムでキャンバス上に表現した温かみのある作品です。

No.8「Farewell」作家名: 金森昭憲さんなど
No.35「会議中」関直美さんの作品
中央に配置された電球が 小さな人型のフィギュアを下から照らし出しており、まるで暗がりの中で密かに、かつ熱心に話し合いをしているようなドラマチックな光景が広がっています。素材である「ベニヤの積層」がそのまま会議室の壁や天井のような閉ざされた空間を演出し、作家コメントにある「会議は踊っています」という言葉通り、それぞれが身振り手振りを交えてアイデアを投げ合い、躍動しているかのようなユーモアと不思議なリアリティを感じさせる立体作品です。

No.35「会議中」作家名: 関直美さん
3階の展示スペース
全面ガラス張りの窓から外のテラスや緑、街並みが一望できる、外光にあふれた開放的なフローリングの空間です。このフロアには、48番から65番までの立体作品が配置されています。左手の窓際や床面には布、ロープ、アルミパイプ、プラスチックの輪などを用いた造形作品が並び、中央の展示台には立体オブジェが展示されています。さらに、中央奥のコンクリート柱には紐状の素材が巻き付けられており、建物の構造をそのまま活かしたダイナミックな空間表現を楽しむことができます。

3階展示スペース
No.66「さんかくハウス」山﨑美樹さんの作品
山﨑美樹さんの作品『さんかくハウス』は、屋上階の芝生エリアに展示された立体作品です。素材には松、モミジ、カツラ、梅、欅、モッコウバラ、月桂樹、ローズマリーの剪定枝が使用されています。太さや曲がり具合の異なる多様な枝を組み合わせ、三角形の骨組みを組んだり、生命力を感じさせる複雑な塊を作ったりすることで、屋上の自然な光や風、緑のロケーションと調和するプリミティブな空間が創り出されています。

No.66「さんかくハウス」作家名: 山﨑美樹さん
展示会場も作品の一部
今回の展示が全館で行われている「プリモホールゆとろぎ」の建物です。美しい曲線を描くガラス張りの近代的な建築が特徴です。開放的な中庭(ウッドデッキ)は、各階を結ぶ階段やシースルーエレベーターから見渡すことができます。2006年の開館以来、市民とアーティストが身近に触れ合える拠点となっており、今回のイベントでも地下から屋上階にいたるまでの全館の空間をダイナミックに使った展示が行われています。

※取材にご協力いただき、ありがとうございました。
「25th アートinはむら展」が開催されているプリモホールゆとろぎはこちら↓






