【瑞穂町】『瑞穂の狐と人々のもう一つの物語』開催中!けやき館で紐解く、地域とキツネの知られざる歴史
緑豊かな「けやき館」
瑞穂町の歴史や文化を深く学べる「瑞穂町郷土資料館 けやき館」。広々とした緑の芝生と、入り口前で威風堂々と佇む大きなオオカミのオブジェクトが目印です。現在こちらでは、町の歴史とキツネの関わりを解き明かす注目企画が開催されています。

瑞穂の狐と人々のもう一つの物語
館内に入ると、関連展示の案内パネルが皆様をお出迎えします。「瑞穂の狐と人々のもう一つの物語 -稲荷・変化・造形・戦争など-」と題された本展では、単なる動物としてのキツネだけでなく、神の使いとしての「稲荷」や「化け狐の伝承」、さらには造形物や戦争との関わりまで、多角的な視点からキツネと人間の歴史を紐解いています。
この展示は別室での企画展「瑞穂のキツネ」と同期間での開催となり、2026年9月27日までとなります。

鳥居やお面が並ぶ臨場感あふれる展示空間
展示コーナーで、まず目に飛び込んでくるのが存在感抜群の真っ赤な鳥居です。奥には味わい深い木造の小さな社祠や太鼓が配置され、ガラスケースには精巧なお面が並べられています。まるで神社に迷い込んだかのような幻想的な空間で、地域の信仰や文化を肌で感じることができます。

表情豊かな「夫婦狐面」に注目
壁面に展示されているのは、木板に取り付けられた対の「夫婦狐面」です。向かって左は穏やかな笑顔を浮かべ、右はキリッと力強い表情を浮かべており、並べて見ることでそのコントラストが際立ちます。板には「日月清明 子孫繁栄」の文字が刻まれており、かつて地域で人々の幸せや子孫繁栄を願って大切に作られたことが伝わってきます。

鋭い眼光が印象的な「天狗面(または狐面)」
透明なケースの中に大事に保管されているお面は、目元や鼻先の毛並みまでリアルに表現された非常に迫力のある造形です。キュッと結ばれた口元や鋭い眼光からは、昔の人々がキツネや妖怪に対して抱いていた畏怖や敬意の念がひしひしと感じられます。

古文書が語る信仰の歴史「稲荷社勧請許状」
展示ケースの中には、江戸時代に発行された大変貴重な古文書「稲荷社勧請許状」が並べられています。瑞穂町周辺の農村でどのように稲荷信仰が流行し、京都の伏見稲荷などから正式に神様を勧請していたのかを裏付ける貴重な歴史的資料です。

瑞穂の地に根付いた稲荷信仰のプロセスを辿る
資料の横には詳細な解説パネルも設置されています。近世における稲荷信仰の爆発的なブームや、個人宅の屋敷神として祀られた背景、そしてこの瑞穂の地に信仰が根付いていった過程がわかりやすく説明されています。当時の人々と稲荷神との強い結びつきに思いを馳せながら、じっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。

※取材にご協力いただき、ありがとうございました。
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