【羽村市】今週末はアートで心に潤いを。「油彩アートれいめい」「アートフレンド」らの力作がプリモホールゆとろぎに集結!
第20回羽村市美術・工芸展の第2期絵画の部(油絵、水彩画、油彩画)が、令和8年5月19日(火)から5月24日(日)まで、プリモホールゆとろぎ展示室にて開催されています。時間は10:00から16:30までで、入場は無料です。

羽村市近郊の美術工芸作家による、分野の異なる作品を週替わりで5期にわたり展示する美術工芸展です。

「油彩アートれいめい」の展示エリア
左から、
講師の望月一雄さんの作品「不動明王座像(大師様)」
迫力と静寂が共存する、日本の伝統的な仏教美術をモチーフにした一枚です。背後の迦楼羅炎は緻密かつ情熱的に描かれ、中央に座す不動明王の険しく厳かな表情、手にする剣や索の質感、岩のような重厚感のある体が力強く表現されています。信仰の対象の威厳とオーラを感じさせる作品です。
内藤光子さんの作品「子牛の写生会」
のどかな日常を描いた風景画です。中央に展示されたこの作品は、優しく温かみのあるタッチで描かれています。牧場にやってきた子どもたちが、柵の中の牛をスケッチする微笑ましい光景が特徴です。手前の子どもたちの背中、遠くの山々や建物など、遠近感が巧みに表現され、懐かしく穏やかな気持ちにさせてくれます。
白井セツ子さんの作品「太陽と水」
情熱的な色彩が特徴の作品です。画面右側には、鮮烈な赤とオレンジのエネルギッシュな夕陽(あるいは太陽)が描かれ、力強い筆跡が放射状に広がっています。その背景とは対照的に、手前には緑色の手押しポンプ、青いバケツ、石畳といった日常の風景が丁寧に描かれ、ドラマチックな構成となっています。

左から、
雨倉久一さんの作品「吉祥文様と花」
黒地に大きな満月のような鮮やかなオレンジ色の月と草花をあしらった、日本の伝統的な蒔絵や琳派を思わせる華やかな作品です。漆黒の背景と鮮やかな色彩の対比が美しく、緻密な花々や右上の古典的な文様がモダンな和の情緒を醸し出しています。重厚な額縁も雅な雰囲気を高め、モダンアートと伝統美が融合した存在感のある一枚です。
雨倉久一さんの作品「アマゾンの攻防」
鮮烈な色彩で描かれたカエルの作品です。緑と赤の背景に、獲物を狙うカエルの姿がダイナミックに表現されています。青い斑点模様と翅を広げる虫の緊張感が、自然界のリアルな営みをグラフィカルに捉えています。
西村恒久さんの「午後 2:50」
吸い込まれそうなほど深いブルーの空と、秋から冬へと移ろう大きな木々が印象的な風景画です。手前の道路やフェンスの直線的な構図が並木道の奥行きを引き立て、澄んだ空気の中を散歩しているかのような静かな臨場感を味わえます。
羽村伊左雄さんの「雪原の中を行く」
雪景色のグラデーションで静けさと冬の美しさを表現しています。うっすらと雪が積もる平原に立つ細い冬木立、遠くに霞む山並み、低く垂れ込める冬の曇り空など、繊細な色使いが日本の冬ならではの情緒を伝えています。余白の美しさを感じさせる静謐な画面構成からは、冷たく張り詰めた空気と、その中に眠る自然の息吹が伝わってきます。

左から、
羽村伊左雄さんの作品「冬の日の朝」
モノトーンの繊細な色調で冬の厳しさと静けさを描いた風景画です。雪に覆われた平原と奥の深い森が抑えたグラデーションで表現され、白く霞む寒空の中、一羽の鳥が羽ばたいています。その一瞬の動的な要素が、静寂な大自然を際立たせ、冷たく張り詰めた空気感が伝わってくる一枚です。
坂本幸夫さんの作品「卓上の静物(1)」
中央の金の額縁には、熟練の写実力が光る格調高い静物画が描かれています。シャンパンボトルと琥珀色の液体が注がれたグラス、みずみずしい葡萄とレモンが、光を浴びて艶やかに描かれ、それぞれの質感が巧みに表現されています。ヨーロッパの古典絵画を思わせる贅沢な時間が流れています。
濱中俊男さんの作品「ほほえみ」
温かな色彩のポートレートは、優しい微笑みを浮かべた女性の肖像画です。背景の金と銀の市松模様のような意匠が光を反射し、画面全体にモダンで華やかな輝きを与えています。点描のような細やかで温かみのある筆遣いで描かれた女性の表情や衣服からは、画家がモデルに向ける温かい眼差しが感じられ、展示室でアットホームな存在感を放っています。

左から、
指田晃さんの作品「窓辺のパプリカ」
シルバーの額縁に収められた静物画は、青い布の上に置かれた赤と黄色のパプリカが主役です。力強いタッチと、布のブルーとパプリカの原色のコントラストが、日常の野菜の生命力を瑞々しく表現しています。
青野光蔵さんの作品「雨上がる」
ドラマチックな空の下、賑わう浜辺や広場が描かれた作品。赤と黒のダイナミックな空と、ノスタルジックで楽しげな人々の姿が対照的で、強い印象を与えます。
内藤光子さんの作品「パプリカ」
黒いシックな額縁が引き締めるこの静物画は、パプリカをモチーフにしています。一番左の作品とは異なり、優しく穏やかな光に満ちています。黄色、赤、緑のパプリカがバランスよく配置され、グラデーションの滑らかさと丁寧な質感表現が、見る人の心を落ち着かせます。
濱中俊男さんの作品「コロン」
ゴールドの額縁に収められた愛犬「コロン」のポートレート。鮮やかなブルーの背景と力強い筆致で描かれた毛並みが、無垢なエネルギーと描き手の愛情を伝えています。

左から、
講師の望月一雄(講師)さんの作品「パプリカ」
白い額縁に収められたこの作品は、鏡面のような床に並べられた黄色と赤のパプリカが特徴です。足元に映る美しい反射と、静けさを湛えた背景のニュアンス豊かな色調が、現代的で洗練された空気感を醸し出しています。
西村恒久さんの作品「春のあしぶみ」
ノスタルジックで愛らしいこけしのようなお人形が、黒い額縁の中で鮮やかな朱色を纏い、背景の鮮烈なグリーンと桜模様の着物のコントラストが印象的です。首を傾げたような表情には、不思議な愛らしさと懐かしい情緒が漂います。
藤原純子さんの作品「早描きのパプリカ」
クラシカルな額縁に描かれた赤パプリカは、シンプルなグレーの背景によって立体感や艶やかさ、瑞々しさが際立ちます。描き手の観察眼が光る一作です。
青野光蔵さんの作品「ある公園の一齣」
大きな木と、その下に集う人々を描いた風情のある風景画です。新緑の葉の間から差し込む木漏れ日と、思い思いの時間を過ごす人々の姿が温かく描かれています。

左から、
坂本幸夫さんの作品「風景(模写)」
温かみのある木製の額縁に収められた、クラシカルで緻密な風景画です。色づいた木々と奥へと続く小道が描かれ、澄んだ秋の空気や静けさが伝わってきます。
羽村伊左雄さんの作品「雨あがり」
シルバーの額縁に収められたこの作品は、冬の静寂を映し出しています。小石の河原、対岸の枯れ木、そして鏡のような水面に映る木々のリフレクションが、ひんやりとした空気感を演出。全体に抑えられたトーンが、静けさと凛とした美しさを際立たせています。
藤原純子さんの作品「My Favorite」
横長の白い額縁に、3つの小さな窓が並んだモダンな作品です。左から「バッグ」「お洋服」「メガネ」といった、日々の暮らしに欠かせないアイテムが、繊細なタッチで描かれています。余白の美しさと飾りすぎないセンスが魅力的で、インテリアとしてもおすすめです。
臼井セツ子さんの作品「草原」
爽快な大地の息吹が広がる、開放感あふれる風景画です。太めの白い額縁が爽やかさを引き立て、手前の緑の草原、奥の雄大な山並み、数本の木々が調和しています。澄み切った青空のグラデーションが美しく、旅先で心地よい風を感じさせるような清々しさです。

「アートフレンド」の展示エリア
新井みゆきさんの「福寿草」
明るい木肌の額縁に収められた、早春の福寿草の小品です。寒い土から顔を出した花びらが繊細な筆致で描かれ、黄金色に輝いています。ギザギザとした緑の葉とアースカラーの背景が、黄色い花々の鮮やかさを引き立て、幸せを招く福寿草の力強い生命力と温かなエネルギーが伝わってくる一枚です。

左から、
菊池きみ子さんの作品「模写」
素朴で温かみのあるタッチで描かれた風景画です。青空の下、白壁の蔵や実をつけた木々、そして元気に遊ぶ子どもたちの姿が、日本の原風景を想起させ、心地よいノスタルジーを誘います。細部まで丁寧に描かれた里山の風景が、優しい物語を紡ぎ出しています。
阿部恵子さんの「春爛漫」
ゴールドの額縁に映える、色彩豊かな自然の美しさを描いた作品です。画面手前には鮮やかな紫色の花々が絨毯のように広がり、奥にはピンク色の花木が立ち並びます。力強い幹と繊細な花びらの色の重なりが奥行きを生み出し、春の陽気と生命の輝きが画面全体から溢れています。まるで春風が吹き抜けているかのような臨場感に包まれます。
新井みゆきさんの「子犬」
深い緑の葉を背景に、寄り添う2匹の子犬を瑞々しく描いた微笑ましいアニマルポートレートです。白と茶の混ざった子犬たちの無垢な瞳や、小さく上げた前足の仕草が愛らしく表現されています。ダークグリーンの葉が子犬たちの柔らかな毛並みや存在感を際立たせ、画家が対象へ注ぐ温かい眼差しと愛情が伝わってくる魅力的な作品です。

左から、
森田利明さんの作品「陽春に浴びる」
穏やかな陽射しの中で深いグリーンのプールで泳ぐペンギンたちを涼しげに描いた作品です。水面を泳ぐ姿とプールサイドで羽づくろうとする姿の対比が印象的で、キラキラとした水面の描写が水の冷たさや透明感を伝えます。生き物たちの動きを活き活きと切り取った、視覚的に楽しい一枚です。
森田利明さんの作品「白馬の春」
中央の木製額縁に収められた、残雪の連峰を望む新緑の風景画です。澄み渡る青空の下、手前にはふきのとうや新緑の草花が芽吹く田畑が広がり、冬から春への移り変わりを感じさせます。遠景の白い山肌と中景の柔らかな緑のコントラストが美しく、清々しく澄んだ郷土の空気に満ちています。
菊池きみ子さんの作品「模写」
桜と新緑が美しい日本の里山の風景画です。古風な民家を囲む満開の桜と若葉、奥に立つ針葉樹が、日本の春ならではの色彩を調和させ、懐かしく穏やかな雰囲気を演出しています。

川出信弘さんの作品「雪解け(雲井の滝)」
シンプルな木製の額縁に収められた、雪深い渓谷を描いた作品です。白い雪と黒々とした岩肌、そして激しく流れる川のコントラストがドラマチックです。冷たい冬の空気の中で、凍ることなく激しく飛沫をあげる水の描写からは、自然の生命力と厳かな静けさが伝わってきます。
尾高満枝さんの作品「あゆ」
温かみのあるゴールド調の額縁に収められた、川辺の贅沢なひととき。串に刺さった魚が炭火でじっくり焼かれている様子が、美しい青緑色の川を背景に描かれています。釣りたての命をその場でいただくような、贅沢で素朴なアウトドアの一コマが、臨場感あふれるタッチで表現されています。
川出信弘さんの作品「涼を求めて」
新緑の光と涼やかな川沿いの散歩道を描いたこの作品は、重厚なブラウンの額縁が引き締めます。鬱蒼と茂る木々の隙間から差し込む木漏れ日が、エメラルドグリーンの水面や遊歩道を優しく照らし、帽子をかぶった人物の後ろ姿が描かれています。衣服の赤が緑の背景に映え、静かな散策の豊かさを感じさせます。

右から、
尾高満枝さんの作品「みかんの丘」
木製の額縁に収められた、どこか懐かしい海の風景画です。手前には黄金色の柑橘畑が広がり、奥には穏やかな海と遠くに島影が見えます。フェンス越しの水平線と少し雲がかった空の色彩が、日本の沿岸部の暮らしやのどかな空気感を表現し、臨場感に包まれます。
阿部恵子さんの作品「弥勒菩薩」
神秘的な弥勒菩薩像をモチーフにした作品。独特の色遣いが特徴で、紫、グリーン、ブルーといった深みのある色彩で神秘的に表現された仏の姿が、鑑賞者の心を惹きつけます。穏やかな微笑みと頬に添えられた手が、静謐な空気を醸し出し、モダンでありながら深い精神性を感じさせます。背景の光背のような意匠や斜めに横切る光の表現が、作品に奥行きを与え、見る者に心の安らぎを与えます。

「個人会員」の展示エリア
上の写真の左、
宮澤進さんの作品「バラ咲く刻」
深い色の額縁に収められた、白を基調とした背景に鮮烈な赤のバラが2輪描かれた作品です。波打つ花弁、瑞々しい緑の葉、上部に伸びた蕾など、画家の丁寧な筆致からバラの芳醇な香りと気品が伝わってきます。
左から、
山崎詔子さんの作品「渓・鳩ノ巣」
轟音と飛沫が伝わる渓流の躍動を、迫力満点の筆致で描いた作品です。白く泡立つ水流と、深く澄んだエメラルドグリーンの川面の対比が美しく、緻密な絵の具の重ね合わせから、ひんやりとした川霧や水音が伝わってくるような臨場感があります。自然のエネルギーをキャンバスに閉じ込めた、見応えのある一枚です。
山崎詔子さんの作品「華やぎ・庭の牡丹」
縦長の黒い額縁に収められた、気品ある大輪の牡丹を描いた作品です。爽やかなブルーの背景に、瑞々しい緑の葉を従えた白い花が咲き誇り、蕾から開ききった花弁まで丁寧に描写されています。上品で妖艶な佇まいは、静謐な空気感の中に植物の生命力を感じさせます。
宮澤進さんの作品「桜下流麗」
うららかな桜の情景をノスタルジックに描いた風景画です。水面にせり出す薄ピンク色の桜と、その下を流れる川面に浮かぶ花びらのような風情が、日本の春の美しさを表現しています。白と黒のコントラストを活かした額縁が、版画や精緻なスケッチのような独特の味わいを引き立てています。
宮澤進さんの作品「残雪の小道」
白くきめ細やかな残雪と細い冬木立の枝が静謐な空気感を醸し出しています。木々の隙間から差し込む柔らかな光は、寒さの中にも温かみを感じさせる「早春」の光を表現しています。小さなキャンバスながら奥行きがあり、冷たく澄んだ山の空気を吸い込みながら歩きたくなる臨場感に満ちています。

※取材にご協力いただき、ありがとうございました。
第20回羽村市 美術・工芸展 第2期 絵画の部(油絵、水彩画、油彩画)が開催されているプリモホールゆとろぎはこちら↓






