【羽村市】個性豊かな陶芸作品が集結しました!「第20回 羽村市美術・工芸展(第4期 陶芸の部)」が、ゆとろぎで開催されました!
羽村市の生涯学習センター「プリモホールゆとろぎ」にて、地元の芸術文化を彩る「第20回 羽村市美術・工芸展」の「第4期 陶芸の部」が開催されました。
地域の陶芸サークルの方々のバラエティ豊かな作品が100点以上展示され、見応えのある展示会となりました。
地元の6グループによる力作がズラリと並びました
今回の「陶芸の部」には、以下の6つのグループが出品しました。
・陶芸 タンポポ
・つどい
・陶遊「あじさい」
・陶遊会
・陶楽会
・陶研会
入場無料の会場には、日常使いの器から作家のこだわりが詰まったオブジェまで、個性豊かな作品が展示され、多くの方が気軽に立ち寄りました。

イベント開催概要
・イベント名: 第20回 羽村市美術・工芸展(第4期 陶芸の部)
・会期: 令和8年6月2日(火)~6月7日(日)
・時間: 10:00~16:30(※最終日は16:00まででした)
・会場: プリモホールゆとろぎ 展示室(東京都羽村市緑ヶ丘1丁目11-5)
・入場料: 無料
・主催: 羽村市文化協会
・後援: 羽村市教育委員会
陶芸作品の分類や項目
展示会場でご説明していただいた渡部清孝さんによると、陶芸作品を鑑賞する際は、次の3項目に注目するとより楽しめるそうです。
・形
用途、オブジェなど
・釉薬
油滴天目、志野、織部、ルリ、青磁、鉄赤、黄瀬戸、藁灰、蕎麦釉など
・技法
染付け、練り込み、鍋島、彫紋、とびかんな、象嵌、絵付けなど
■ 陶芸 タンポポ
渡部清孝さんによる「染め付けで遊ぶ」
白地に鮮やかな藍色で描かれた大皿や小皿、湯呑みが出品されました。繊細な植物の絵付けだけでなく、小皿には鳥獣戯画を思わせるウサギやカエルがユーモラスに描かれており、タイトルの通り表現を心から楽しむ遊び心にあふれた力作でした。
金澤哲男さんによる「象嵌と茶流紋の花器」
手前の一品は、落ち着いた土肌に白い植物の模様が浮かび上がる繊細な象嵌が美しく、奥の一品は独特な手付きの造形に深みのある茶色の釉薬が美しく流れています。対照的な技法が調和し、花を生ける贅沢なひとときを想像させる静謐な力作でした。
望月厚介さんによる「揺らぐ器」
吸い込まれそうな深い群青色の豆皿と小さな器、そして対照的な純白の小鉢が出品されました。あえて均一な真円とはせず、手仕事ならではの緩やかな歪みや自然な揺らぎが表現されています。静かな佇まいの中に独特の心地よさを湛えた魅力的な力作でした。
結城康一さんによる「ドレープの花器」
布地が描く自然な波打ちや美しいひだを、硬質な陶器で見事に表現した純白の脚付き花器です。内側には金色の繊細なラインが施され、上品な華やかさを添えています。土とは思えないほど軽やかでダイナミックな造形美が光る、存在感あふれる力作でした。
山本セツ子さんによる「彩りの器」
表情の異なる5つのお椀や小鉢が出品されました。鮮やかなグラデーションを見せる鮮烈な青色の器や、素朴な地肌に可愛らしい赤の花が手描きされたお椀など、どれも個性が光ります。食卓に華を添える日々の暮らしが楽しくなりそうな、温かみあふれる力作でした。
鈴木京子さんによる「野ぶどう紋のお皿」
柔らかな白地のお皿に、瑞々しい緑の葉やつる、そして赤や黒、青といった色とりどりの小さな実が繊細なタッチで描かれています。自然の息吹を感じさせる絵付けが美しく、初夏の食卓に爽やかな風を運んでくれそうな、上品で気品あふれる力作でした。
浜中由美さんによる「器に書」
温かみのある淡い黄色の小皿が3枚出品されました。それぞれの器の表面には、力強く美しい筆致で「花」「雅」「和」という一文字が伸びやかに墨書されています。陶芸と書道という異なる芸術が見事に融合した、凛とした気品と静かな迫力を放つ力作でした。
■ つどい
内田敏江さんによる「野ぶどうの皿」
柔らかな白地のお皿5枚が優美に並びました。それぞれの器には、瑞々しく生き生きとした緑の葉や繊細なつるが美しい絵付けで表現されています。1枚ごとに異なる葉の広がりや表情が自然の豊かな息吹を感じさせ、食卓を爽やかに彩る気品に満ちた力作でした。
山﨑元美さんによる「木実のそば」
ゴツゴツとした力強い土の質感が魅力的な大ぶりな器と、手前に小さな角鉢が出品されました。大鉢の底には素朴な赤土の肌が広がり、渋みのある落ち着いた緑色の釉薬と絶妙な調和を見せています。自然の力強さと大地の温もりをそのまま形にしたような力作でした。
緒方明美さんによる「藁灰のグラタン皿」
手仕事の温かみが残る小さな持ち手付きの皿と、奥には可愛らしい蓋付きの器が出品されました。藁灰釉ならではの柔らかく素朴な白の質感に、エッジや凹凸から覗く土の焦げ茶色が絶妙なアクセントです。冬の食卓を優しく彩る暮らしに寄り添った力作でした。
吉川夏子さんによる「暮らしのうつわ」
マットな質感がシックな黒いお皿と、趣の異なる3つの小鉢が出品されました。透明感のある上品な緑釉がかけられたものや、シンプルな白、緑と白のコントラストが美しい器など、どれも個性が光ります。毎日の食卓を豊かに彩る、温かみあふれる力作でした。
酒井静子さんによる「恵み」
シンプルで使い勝手の良さそうな白の平皿2枚と、小ぶりな湯呑みのような器2点が出品されました。温かみのある柔らかな白の釉薬が美しく、器の縁や底から覗く素朴な土の色合いが絶妙なアクセントです。日々の暮らしにそっと寄り添い、食卓を豊かに彩る温和な力作でした。
神垣政治さんによる「志野色々」
表情の異なる個性豊かな3つの小ぶりの一輪挿しが出品されました。白く美しい志野釉がとろりと垂れる素朴な風合いの器や、赤土の地肌に鉄絵や青色の線がダイナミックに施されたものなど、見どころが満載です。伝統の技法が光る、気品と風格あふれる力作でした。
今井るみさんによる「にじみゆく緑」
手のひらに収まる小ぶりで愛らしい器が2点出品されました。その名の通り、器の内外を優しく包み込む翡翠のような深く美しい緑色の釉薬が、複雑で神秘的なグラデーションを見せています。お茶やお酒の時間を上品に演出してくれそうな、深い味わいのある力作でした。
師岡恭子さんによる「お茶碗色々」
表情の異なる個性豊かな5つの器が出品されました。鮮やかなターコイズブルーの湯呑みや、深い緑に白がにじむ小鉢、渋みのある黒と茶のグラデーションが美しいお茶碗など、それぞれが異なる魅力を放ちます。毎日のひと時が豊かになりそうな温和な力作でした。
■ 陶遊「あじさい」
小作弘美さんによる「鍋島みたいな?色絵皿」
伝統的な鍋島焼を彷彿とさせる、華やかな色絵の絵皿3点が出品されました。緻密な幾何学模様や、見事な枝ぶりの木、波文様を背景に咲き誇る大輪の花々が、鮮やかな色彩で精巧に描かれています。圧倒的な存在感と気品を放つ見事な力作でした。
小松麻子さんによる「ネコちゃんの集合写真」
多角形に切り出されたユニークな陶板3点が出品されました。絵皿には、それぞれポーズや表情、毛並みの異なる愛らしい猫たちがずらりと並んで描かれており、英字のサインが添えられています。見ているだけで心が弾む、遊び心に満ちた楽しい力作でした。
中野寿美江さんによる「Tea Time」
デザインの異なるお洒落なカップ&ソーサー5組が出品されました。中央の淡い黄緑色に小さな花々があしらわれた愛らしい作品や、桜やチューリップが描かれたもの、シックな市松模様など、どれも個性が光ります。至福の時間を優雅に彩る力作でした。
宮木健さんによる「猫に魚 盛り付ける」
ユニークな形状や技法の異なる器5点が出品されました。手前には寝そべる猫の姿を象った愛らしい長皿や、独特な多角形の鉢、奥には鮮やかな瑠璃色の蓋物や風情ある小鉢などが並びます。料理を盛るのが楽しくなりそうな、遊び心あふれる力作でした。
中安のり子さんによる「コーヒーカップ」と「たぬき」
爽やかなエメラルドグリーンの釉薬がとろりと美しく流れるカップ2点と、愛らしい置物が出品されました。笠をかぶり、愛嬌たっぷりの表情で見つめてくる小さなたぬきが、見る人の心を和ませます。ほのぼのとした温もり溢れる力作でした。
齋藤久恵さんによる「ダックス耳付き花入れ」
細やかな唐草模様や異国の風景が優美に描かれたダックスフンド型の取っ手付き飾り壺をはじめ、可愛らしい「さいとう」の文字と薔薇が施されたダックスフンド型のネームプレート。ワンちゃん愛が伝わってくる、個性豊かな力作です。
■ 陶遊会
佐藤和子さんによる「染付の器」
白地に藍色の美しい絵付けが映える上品な器3点が出品されました。手前の大皿にはのびやかな花々、小鉢には可憐なチューリップらしき蕾、奥の蓋物にはたわわに実る葡萄のような文様が丁寧に描かれています。洗練された清涼感と、凛とした気品が漂う見事な力作でした。
並木春江さんによる「あやめ図他絵付け皿」
四季折々の美しい植物が描かれた器4点が出品されました。手前には鮮やかな青紫色のあやめが凛と咲く皿と、大輪の赤い花が華やかな皿が並び、奥には内側に繊細な草花が描かれた小鉢が添えられています。自然の息吹を優美に表現した見事な力作でした。
岩岡孝輝さんによる「掛け分け小鉢」
釉薬の美しさが際立つ味わい深い器5点が出品されました。異なる色が美しく調和する掛け分けの小鉢は、内側の底に鮮やかなガラス質のブルーがきらめき、まるで清らかな水面を覗き込んでいるようです。手前の深みある瑠璃色の器とともに、個性が光る美しい力作でした。
富田道子さんによる「普段使いの器たち」
食卓に温もりを添える小皿や箸置きなど計9点が出品されました。土の風合いを生かした茶に白のアクセントが効いた楕円皿や、淡い緑とベージュの掛け分けが美しい正方形の小さな器が並びます。日々の食事をそっと引き立ててくれそうな、実用的な力作でした。
前田博さんによる「テトリス」
遊び心溢れる幾何学的な模様が施されたマグカップや湯呑みなど計7点が出品されました。落ち着いたモノトーンや土の温もりを感じる茶系の素地に、あの有名なパズルゲームのブロックを思わせる柄がモダンに描かれています。日常に楽しさを添えてくれる、お洒落な力作でした。
富田忠義さんによる「青磁花器」
ぽってりとした丸みのある上品な佇まいの花瓶が出品されました。淡い緑やグレーが絶妙に入り混じった青磁の釉薬が美しく、独特のニュアンスに満ちた奥深い表情を醸し出しています。凛とした気品と確かな存在感を放ち、生ける花を引き立てる洗練された力作でした。
■ 陶楽会
前田博さんによる「黄瀬戸シリーズⅡ」
伝統的な美意識とモダンさが融合したコーヒーカップなど計7点が出品されました。温かみのある淡い黄色の素地に、緑色の釉薬が美しく流れ落ちる技法が効果的に使われています。土の豊かな風合いが息づく、味わい深い洗練された力作です。
小野浩子さんによる「Leaf シリーズⅦ」
木の葉をモチーフにした温もり溢れるマグカップやボウルなど計8点が出品されました。素朴で優しい土の風合いを生かした器には、繊細なタッチで様々な葉の模様が描かれており、日々のカフェタイムを豊かに彩ってくれそうな、優美で実用的な力作です。
顧問:臼井一紀さんによる「練り込み碗」
異なる色の土を組み合わせて模様を作る高度な技法を用いた、美しい茶碗2点が出品されました。緻密に計算された幾何学的な格子模様が、器の美しい曲線に沿って見事に表現されています。職人技が光る圧倒的な完成度と、凛とした気品を放つ至高の力作でした。
■ 陶研会
下田奈代子さんによる「ご飯茶わんと茶器」
漆黒のシックな茶器と、色とりどりのお茶碗4点が出品されました。深みのある飴色や、鮮やかな青に白のコントラストが美しい掛け分けなど、釉薬の表情が実に豊かです。毎日の食卓や一服の時間を穏やかに彩ってくれそうな、温もりと気品溢れる力作でした。
篠原幸子さんによる「絵付けも楽しい」
愛らしい海の生き物などが描かれたマグカップや長皿など計5点が出品されました。素朴な風合いの器に、クジラやシロクマが手描きならではの優しいタッチで表現されています。作者の「楽しさ」がそのまま伝わってくるようで、食卓を和ませてくれる微笑ましい力作です。
海藤純子さんによる「植木鉢」
植物の魅力を引き立てる個性豊かなミニサイズの鉢が計3点出品されました。深みのある飴色の器や、渋い黒の素地にダイナミックな釉薬の垂れが表現された器など、それぞれ表情が異なります。土の力強い風合いと芸術性が融合した、緑を飾るのが楽しみになる力作です。
田中来実さんによる「キャンドルホルダー」「小物入れ」
物語の世界から飛び出したような愛らしい造形が目を引きます。星が輝く夜空のような深い青のホルダー、ウサギを描いたトレイ、湯船に浸かる猫の小物入れなど計3点が出品されました。遊び心と優しさが詰まった、心和むファンタジーな力作です。
加藤さよ子さんによる「小さなグラタン皿」
オーブン料理が楽しみになる、持ち手付きの可愛らしい器が計3点出品されました。艶やかな漆黒の皿が1点、そして温かみのあるマットな白皿が2点と、色違いの対比が素敵です。手作りの素朴な温もりと、実用的な美しさが調和した、食卓を彩るお洒落な力作です。
松隈八千代さんによる「小鉢」
吸い込まれそうなほど深い海を想起させる、美しい青が印象的な器など計3点が出品されました。手前には端正な佇まいの小鉢、奥には色合いの異なるマグカップが2点並び、どれも釉薬のグラデーションが見事です。静かな気品とモダンな感性が光る、洗練された力作です。
清水和代さんによる「猫と器 7」
動物への愛着が詰まった、マグカップや皿など計4点が出品されました。カップの内側からのぞく小さな猫や、凛々しいトラの置物が実にかわいらしいです。手前の平皿には美しい桜模様が描かれ、シックな器と見事に調和しています。心和む世界観が広がる微笑ましい力作です。
小峰美恵子さんによる「花模様と藁灰釉鉢」
作風の異なる魅力的な器が計4点出品されました。手前には可憐な桜が描かれた平皿、奥には赤く小さな花々が縁を彩る小鉢が並びます。さらに藁灰釉の柔らかな風合いが美しい大鉢や湯呑みが深みを添えており、多彩な表現力と上品な感性が光る力作です。
陶芸を学ぶ頼もしい設備環境と作品作りの様子
今回の取材では、皆様のご厚意により、陶芸活動に励む方々の作品づくりの様子と、陶器を焼き上げる焼成炉(電気炉)を見学させていただきました。
プリモホールゆとろぎ3階の「創作室3」には、市民の陶芸活動や作品づくりを支える、機能的で頼もしい設備環境が整っていました。

作品作りの様子

2台の焼成炉
※令和8年6月5日の取材時、会場で展示作品や作者について詳しく解説してくださった渡部清孝さんと説明員の皆様に感謝いたします。取材へのご協力、誠にありがとうございました。
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